突然、顔から首にかけてカーッと熱くなる…これって、もしかしてホットフラッシュ?
私も40代後半、肩から汗が吹き出るような感覚を経験しました。最初は「疲れかな」「歳のせいかな」と思いながらやり過ごしていたのですが、気づけばそれがホットフラッシュだったようです。
この記事では、ホットフラッシュの症状・私自身の体験談・試してみたセルフケアを、50代当事者の目線でまとめています。「私だけじゃないかも」と思いながら読んでもらえたら嬉しいです。
ホットフラッシュってどんな症状?まず「よくあるサイン」を確認しよう
「ホットフラッシュ」という言葉は知っていても、自分の症状がそれなのかどうか、なかなか判断しにくいですよね。まずは、よくある症状の特徴を見ていきましょう。
顔・首・胸が突然カーッと熱くなる「ほてり」
ホットフラッシュの代表的なサインのひとつが、顔や首、デコルテあたりに突然現れる強いほてりです。「カーッ」「ポーッ」と表現される方が多く、何もしていないのに急に体温が上がったような感覚になることがあります。
熱感が数分で引くこともあれば、30分ほど続くこともあるようで、個人差が大きいのが特徴のひとつかもしれません。
「ほてり」という言葉もよく聞きますが、ホットフラッシュはそのほてりの一種です。発汗を伴う突発的な熱感を特に「ホットフラッシュ」と呼ぶことが多いようです。
突然の発汗・寝汗・体がほてるのに手足が冷える
ほてりと一緒によく起きるのが、突然の発汗です。特に上半身から汗が出やすく、「さっきまで普通だったのに、急に汗が吹き出した」という感覚を覚える方が多いようです。
夜中に寝汗で目が覚めた、という体験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も夜中にハッと目が覚めて、首まわりや背中がじっとりしていた経験が何度かありました。
もうひとつ不思議なのが、顔はのぼせて熱いのに、手足は冷えている、というアンバランスな状態です。「上が熱くて下が冷たい」という感覚、思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
こんな症状が出たら「ホットフラッシュかも」チェックリスト
以下の項目が複数当てはまる場合、ホットフラッシュの可能性があるかもしれません。ひとつの目安としてご参照ください。
- 急に顔・首・胸が熱くなることがある
- 汗が上半身だけ、突然吹き出す感じがある
- 夜中に寝汗で目が覚めることがある
- 耳の後ろや肩のあたりから熱が出るような感覚がある
- 顔や耳が赤くなることがある
- ほてりが数分で引いたり、しばらく続いたりする
複数当てはまるようであれば、ホットフラッシュの可能性が考えられます。ただし、症状の判断は難しいので、気になる場合は婦人科で確認してもらうのが安心です。
なぜ起きるの?ホットフラッシュの原因を簡単に
「なぜ急にこんな症状が出るの?」と疑問に思う方も多いかと思います。仕組みを少し知っておくと、自分の体と向き合いやすくなるかもしれません。
女性ホルモン(エストロゲン)の低下が引き金に
更年期に入ると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が急激に変動し、徐々に低下していきます。エストロゲンは体温調節にも関わっているため、その変動によって自律神経が乱れ、体温をうまく調節できなくなることがあるようです。
その結果として現れるのが、ほてりや発汗といったホットフラッシュの症状とされています。
大切なのは、これは体の自然な移行期に起きていることだということ。「なぜこんなことになったんだろう」と自分を責める必要はありません。体が一生懸命変化に対応しようとしているサインのひとつ、くらいに捉えてもらえると少し気持ちが楽になるかもしれません。
いつごろ始まって、いつまで続くの?
ホットフラッシュは一般的に40代後半から50代前半にかけて始まる方が多いようですが、個人差がかなり大きいのも特徴です。
長い方では5〜10年続くこともあるといわれており、「いつ終わるの」と不安になる気持ちもよくわかります。私も40代後半で突然始まりました。
続く期間も強さも、本当に人それぞれです。だからこそ、まず自分の状態を知ることが大切なのかな、と今は思っています。
私の体験談。「これがホットフラッシュ?」と思ったあの日のこと
ここからは、私自身の体験をお話しさせてください。「そうそう、私も」と思ってもらえることがあれば嬉しいです。
肩から汗が吹き出す感覚…「おかしい」と思いながら放置していた
きっかけは、スポーツの最中でした。以前から体を動かしていましたが、ある時期から明らかに汗の量が増えてきた気がして、着替える回数を意識的に増やすようになりました。
仕事中にも、急に肩のあたりから熱を放出するような感覚が出てきて、顔や耳の後ろから先に熱くなりました。「あれ、これなんだろう」と思いながらも、最初は「歳のせいかな」「疲れてるだけかな」と軽く考えていたんです。
でも症状が続くうちに、周りの人に「これ、更年期のホットフラッシュというやつかも」と自分から宣言していました(笑)。半分冗談のような気持ちでしたが、心のどこかでは「そうかもしれない」と思っていたのかもしれません。
婦人科を受診してわかったこと。HRT(ホルモン補充療法)を始めてみた
受診に踏み切ったのは、東京オリンピックの観戦チケットが当たっていたことがきっかけでした。「このままでは急に汗が出たときに嫌だな」と思い、思い切ってネットでレディースクリニックを検索。女性だけで運営しているクリニックをいくつか見つけ、行ける時間帯で受診する病院を決めました。
結果的にオリンピックは無観客になってしまいましたが、「あの観戦チケットがなかったら、1年くらいはなんとなく過ごしていたかも」と今でも思っています。
クリニックでは、更年期に入っていることと、ホットフラッシュの症状があることを確認してもらいました。漢方はすでに飲んでいたのですが、即効性を求めていたこともあり、医師と相談のうえHRT(ホルモン補充療法)を選択することにしました。
HRTを始めたら、顔まわりと肩のあたりに「スーッと風が通るような感覚」があって、あのほてりがずいぶん落ち着いてきたと感じました。最初はメノエイドパッチから始め、現在は粘着剤の相性の関係でエストラーナと飲み薬の併用に変わっています。飲み薬は副作用の心配が少ないものを選んでもらい、「助けてもらうくらいの感覚で」という優しめの対応をしてもらっています。
「怖い」「恥ずかしい」「更年期と認めたくない」…いろんな気持ちがあって受診をためらっている方もいると思います。私もそうでした。でも、話してみたら思ったよりずっとスムーズで、「もっと早く来ればよかった」という気持ちになりました。一度、相談してみることも選択肢のひとつかもしれません。
※HRTは医師の指示のもとで行われる治療です。ご自身の状態や病歴によって適否が異なりますので、必ず医療機関でご相談ください。
ほてりは落ち着いたのに、今度は乾燥肌がひどくなった
HRTでほてりが落ち着いてきた一方で、今度は肌の乾燥が気になるようになりました。「更年期って、ひとつ解決したら別のことが出てくるんだな」と少し苦笑いしてしまいましたが、体の変化を丁寧に観察するようになったことは、今となっては悪くなかったと思っています。
乾燥肌のケアについては別の記事でもまとめていますので、気になる方はのぞいてみてください。
私が試してみたセルフケア。これで少し楽になれたかも
「婦人科に行く前に、まず何か自分でできることを試したい」という気持ち、よくわかります。私が実際に取り入れてみたものをご紹介します。
とっさのほてりに「冷感グッズ」が助けになった
ほてりって、来るタイミングが読めないんですよね。仕事の途中、外出先、夜中の布団の中……。そんなときに助けてもらったのが、冷感グッズです。
首元をひんやり冷やしてくれるネッククーラーや、さっと取り出せるハンディファン、羽織るだけで涼しい冷感ポンチョを使うようになってからは、完全にほてりが止まるというわけではないのですが、気持ちが少し楽になれた感じがしました。「なんとかできる」という感覚があるだけで、ずいぶん違うものだな、と思います。
大豆イソフラボン系サプリを試してみた(エクエル)
大豆イソフラボンには、エストロゲンに似た働きをする可能性があるとされています(効果・効能を保証するものではありません)。婦人科の先生にも相談しながら、サプリとして取り入れてみました。
毎日続けやすいサイズ感と飲みやすさが気に入っています。あくまで「個人の感想」の範囲ですが、日々のちょっとしたサポートとして続けています。
※サプリメントは食品であり、医薬品ではありません。効果には個人差があります。HRTや他の薬との兼ね合いについては、必ず医師にご相談ください。
「命の母」などの更年期サポートサプリも選択肢のひとつ
ドラッグストアで手軽に手に入る更年期サポート商品として、「命の母」を試している方も多いようです。身近なところで選択肢があるのは、ありがたいですよね。
HRTとの併用については、かかりつけ医や薬剤師に相談してから使うのが安心です。「まず何か試してみたい」という方にとっての、ひとつの選択肢として覚えておいてもらえると良いかもしれません。
「もしかして更年期?」と思ったら、一度婦人科へ
「婦人科って、なんとなく行きにくい」という気持ち、私にもよくわかります。婦人科系の病気でもないのに行っていいのかな、と思ったり、「更年期」と診断されることへの抵抗感があったり。
婦人科って行きにくい?私が感じた「受診のハードル」
正直に言うと、私も最初は気が引けていました。「ただの更年期で受診するなんて」という感覚が、どこかにあったんです。
でも、実際に行ってみたら、拍子抜けするくらいスムーズでした。先生は気さくに話を聞いてくれて、「そういう症状ですよね」と普通に対応してくれました。「もっと早く来ればよかった」というのが正直な感想です。
特に、女性の先生がいるクリニックや、女性専門のクリニックは話しやすかったです。ネットで「更年期外来」「レディースクリニック」と検索すると、自分に合った場所が見つかりやすいかもしれません。
婦人科で何を話せばいい?持っていくといいメモのすすめ
初めて受診するとき、「何を話せばいいかわからない」と不安になりますよね。そんな方には、事前にメモを作っていくのがおすすめです。
受診時に伝えると役立つこと:
- 最後の月経がいつごろだったか
- どんな症状が、どれくらいの頻度で出ているか
- 症状の強さ(日常生活に支障があるかどうか)
- 気になっていること・聞いてみたいこと
紙に書いて持っていくだけで、先生にも伝わりやすくなります。「うまく説明できなかったらどうしよう」という不安が少し減るかもしれません。
一人で抱え込まず、まず話してみることが第一歩。勇気を出して行ってみた先に、「話してよかった」という気持ちが待っているかもしれません。
まとめ。ホットフラッシュは「更年期の入口」、一人じゃないよ
ホットフラッシュは、更年期に入ったサインのひとつかもしれません。突然のほてりや発汗は、体が変化に対応しようとしている過程で起きていることが多いようです。
セルフケアを試しながら、症状が強いときや気になるときは婦人科に相談してみる。それが、自分の体と上手に付き合っていくひとつの方法かなと、私は今そう思っています。
焦らなくていい。完璧に対処しなくていい。自分のペースで、一歩ずつ。
同じ思いを持つ50代女性のみなさんに、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
記事内でご紹介したアイテム
更年期のセルフケアに取り入れてみたいアイテムをまとめました。
*※本記事は医療情報の提供を目的とするものではありません。症状が気になる場合は、医療機関にご相談ください。*

